※「一嘗三嘆」とは、子規が友人に宛てた書簡の中で、故郷・松山の美味しいものとして鯛料理を紹介している件で、「一唱三嘆」をもじって使っている子規オリジナルの造語(言葉遊び)と思われ、「一口食べると、何度も感動するほど美味しい。」の意味で用いられている。 |
水産市場運営協議会と三津浜まちづくり協議会では、現在、松山市で取り組まれている「三津の朝市活性化事業」や地元・三津浜で進める「子規が愛した街・三津浜」の動きを互いの活性化のための追い風として捉え、三津の朝市、ひいては瀬戸の松山の新たな魅力を創出するため、関係団体等の協力を得ながら、子規さんにちなんだ「鯛料理」を復活し、『新たに生まれ変わる三津の朝市』や観光客が行き交う道後温泉などの観光地等での提供を目指す。
○背 景
魚離れが進む中、水産市場運営協議会では魚食普及に取り組んできた。そのような中、今年度から松山市を上げて三津の朝市活性化に取り組んでいるため、水産市場運営協議会と三津浜まちづくり協議会では、互いに連携し、子規博、観光コンベンション協会等と協力しながら、市場取引や地元の魅力アップにつながる名物料理を復活するものである。
○対 象
この度の「一嘗(いっしょう)三嘆(さんたん)・子規が愛した瀬戸の鯛づくし料理」の復活に当たっては、郷土の偉人・正岡子規が松山において詠み、また、故郷を偲んでつくった俳句や書簡にできる限りこだわり、それらに記載されている魚料理に注目し、中でも特に「鯛」という食材にターゲットを絞って復活した名物料理であり、今後、「愛媛・松山の鯛はうまい!」ことを広く発信したいと考えている。
【鯛の理由】①松山市水産市場における取り扱いが最も多い魚種である。
②愛媛県が日本一の生産量を誇る。
③数ある瀬戸の小魚の中で子規が一番のお気に入りの魚料理であった。
○料理の内容
①鯛 鮓 ②松山鮓 ③鯛のなます ④鯛の洗い ⑤潮 汁
※鯛の洗いの薬味として柚味噌
○提供協力店一覧
なお、予約が必要な店や提供準備中の店等がありますので、
事前にお問い合わせください。
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○復活のタイミング
平成23年が ①公設水産地方卸売市場 1年目の年
②三津の朝市・活性化着手 1年目の年
③子規没110年祭・子規博開館30周年の年
④坂の上の雲 NHK放送最終年
⑤子規が愛した街・三津浜まちづくり 1年目の年
- ○効 果
- 水産市場で最も取扱い量の多い「鯛」を使った名物料理を開発することにより、水産物の流通拡大、市場の活性化が期待できる。
- 新鮮な魚介類を使った物語性のある名物料理を開発することで、「食」のバリエーションが増え、松山の魅力アップにつながる。
- 水産市場のある三津浜の街を、「美味しい瀬戸の小魚」「三津の朝市」「子規」「俳句」「坊っちゃん列車」「坂の上の雲」などをキーワードに、歴史ある新たな回遊スポットとして、開発・発信するための一助となる。